代表的な腸トラブルである腹痛の原因

お腹が痛くなるという不調の原因は、腸に感染した病原菌の毒素や傷ついた腸に対する消化液の刺激です。
腸管感染症の予防には抗菌薬の濫用を避けることや、常在菌として成立し得る細菌を食事の中で日常的に摂取することが必要で、下痢を起こす要因を持つアルコールは便通を促す程度に上手く付き合える習慣を身に着けておくことが大切です。

抗生物質による病原細菌の制御は治療医学です。
病原菌を抑制するというアプローチでは必ず役に立つ菌を巻き添えにしてしまうという欠点があります。
また薬剤耐性菌や強毒株の出現を引き起こすことから、感染症になっても抗生物質があるから大丈夫という考え方は一時的な感染症対策でしかないのです。
抗生物質によって攪乱された腸内フローラは疾患を引き起こしやすい、防御力の低い状態です。
つまり普段は腸内細菌が病原微生物の感染予防に役立っています。
腸管感染症のような特殊な場合は、痛みと合わせて重篤な下痢を起こします。
起因菌にもよりますが病原菌の産生する毒素が腸の細胞を傷つけ、水分や栄養素の吸収をはじめ正常な機能を奪うことがおなかの痛みの原因となります。

蠕動運動を促す刺激をもつお酒は百薬の長として、科学的にも保健効果が実証されています。
アルコールは胃では血流を亢進させ、消化酵素の分泌を増加させる作用があります。
このことが食前酒という習慣としてヨーロッパに残る由来です。
一日の適切なアルコール量は20gです。
ビールで500ml、日本酒で160mlに相当します。
さらに腸での水分と電解質の吸収が低下する結果、腸に水分と電解質、さらに未分解の糖や脂質が滞留します。
このことが便通を促進し、便秘を解消することに役立ちます。
実際、マグネシウムは下剤としても利用されるでんかいます。
そして炭酸には腸を刺激して蠕動運動を向上させる働きがあります。
そして、過剰量の飲酒によって引き起こされる下痢が長期感にわたると腸壁は盃細胞が?離した状態で、通過する上部消化管の消化液が粘膜のない細胞を刺激し強い痛みを感じる原因となります。

まとめ

痛みの原因は病原細菌の産生する毒素によって腸の細胞が傷つけられることです。
そして、お酒のように排便を促進する物質を含む水分を過剰に摂取することが腸の蠕動運動を活発にし、下痢を起こしやすい状態を作ります。
下痢は消化液によって腸の内腔表層を?離させることから、消化液の刺激が回避されるまで痛みが持続します。
便秘のような停滞している腸の蠕動運動を回復させるために、下痢にならない程度のお酒は有用なアイテムであると考えられています。
自分にとっての許容量を守れる付き合い方をしましょう。